進化するキーヤンの鯉

皆さんこんばんは。
四条通り地下通路の展示が今日からスタートしましたね。23日(月・祝)までの期間限定展示なのでお見逃しなく!

さて、今回はキーヤン作品の中でも特に人気が高く、代表作ともいえる「鯉」を初期から振り返ってみたいと思います。

まずはこちら。

【Carp is dragon in heaven/ZEST御池/2008年】

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初期作品です。まだ金の縁取りが細く、最近のものと比べると躍動感や滑らかさが物足りないため、少しぎこちない印象を受けます。

【Ki-Yan Stuzio 祇園石段下店/2009年】

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翌年に描かれた鯉。前作は一部天井にはみだしているものの、遠慮がちで一面の壁のみに描かれている印象でした。今回は角をまたいで大きくはみ出し、いくつもの壁面を横断するキーヤンの個性がよく表れています。また、華奢だった金の縁取りが少し力強くなりました。

【Go Forward,Red Carp/Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダスタジアム)/2012年】

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プロ野球球団、広島東洋カープの本拠地となるスタジアム。こちらの鯉は黒星がつかないようにと全て赤色です。金の縁取りが更に太くしっかりと描かれるようになっています。顔や目にもご注目。まん丸で愛らしい目が楕円体に、ぺちゃんとした顔が面長になり、凛々しさと精悍さが加わりました。さらに体が滑らかにしなり、タイトルのごとく前に向かう推進力が全体から感じられます。

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マエケンこと前田健太選手も色塗りをお手伝いして下さいました。

【Ki-Yan Stuzio 祇園本店/2013年】

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本店2階の壁画とLEDライトです。限られた空間をものともしない構図のセンスに脱帽!それぞれの鯉の大きさ、配置、体の向きやポーズ、全て調和がとれており完璧です!何度見ても素晴らしい。

【株式会社工進/2014年】

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すっかり鯉を描くのもお手のものとなり、こなれた貫禄と風格が漂います。陰影は付けられていますがフラットな感じが強まり、よりデザイン的な方向へ向かっている気がします。

【Carp is dragn in heaven/チームラボ/2015年】

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鮮やかな黄色の壁がよく似合うポップな鯉たち!壁から始まり天井や窓ガラスに思いっきりはみ出して泳いでいます。その溢れ出す奔放なエネルギーは写真からでも十分伝わってきます。

いくつか振り返ってみましたがいかがでしたでしょうか?金の縁取りが段々太く力強くなり、躍動感や生命感が増し、鯉の顔や目が幼い感じからシュッとしたシャープで大人びた感じになるなど変化が顕著にみられる鯉。鯉のモチーフそのものだけでなく構図や空間の活かし方もレベルアップしているのが分かります。今後、この素晴らしい個性、特徴を残しつつどのように進化をしていくのでしょうか。ますます目が離せません。


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