木村英輝:ロック黎明期を駆け抜けた男 ki-yan


KI-YAN.COM-トップページKI-YAN.COM-バイオグラフィーKI-YAN.COM-プロフィールKI-YAN.COM-作品紹介KI-YAN.COM-グッズKI-YAN.COM-キーヤンブログKI-YAN.COM-お問い合わせ
  ナマ・サマンダ・バサラダン・センダ・マカロシャナ・ソハタヤ・ウンタラタ・カンマン
  新年の護摩焚き行事に供して五年になる。その帰り、華頂殿にて善哉を馳走になった。そこで白い襖を見て、私は「これに絵を描きたい」と呟いたようだ。
  還暦を前に絵を描き出して二年足らず、そんな私が大胆なことを思いついたものだ。
  昨秋(平成十六年)、青蓮院で催された『にっぽんと遊ぼう』の窓口になった執事の高木英勝さんを通じて、
ご門主に襖絵の構想を提案することになったが、白書院、華頂殿に六十面の襖絵を描くというのに、不思議なくらい自然体で臨むことができた。『にっぽんと遊ぼう』の呼びかけ人・代表の高見重光氏もご奉納に賛同してくれた。すでに襖の下地は仕上がっていた。その六十面の白い襖は仮貼りの姿で私を待っていてくれた。何か因縁めいたものを感じたのを覚えている。
  「本金、岩絵具、膠に漆といった伝統的な画材にこだわらず、現代の画材、アクリル・ガッシュとネオ・カラーで描きたい」とご門主に伝えた。そして「もし、俵屋宗達や伊藤若冲が現代に生きていたら私と同じ考えの筈です」と付け加えた。それを聞いていたご門主は静かにお笑いになった。伝統に媚を売りたくない私を理解してくれた。製作の二か月間、ただ夢中だった。早朝、蓮をスケッチに天龍寺、勧修寺へ足を運んだ。蓮の花と葉っぱが、私のリズムで展開しだした。ロックやポップ・アートを生き様としてきた私が、違和感なしに襖絵の中を駆け抜けた。
木村英輝-蓮の襖絵1
木村英輝-蓮の襖絵2
木村英輝-蓮の襖絵3 木村英輝-蓮の襖絵4