Ki-Yan Stuzio MailNews
ライン

2016.07.08

今回はKi-Yanコラム。
木村英輝先生の魅力を、壁画制作アシスタントとして、
いつも側にいる西嶋の視点で コラム形式でお伝えします。

木村英輝が祇園祭を彩るモチーフに選んだのは、“京の食材たち”。
その真っ直ぐで素直なこだわりの理由を綴ります。

ライン

【 Ki-Yan コラム Vol.5 】"木村英輝の祇園祭"

コンコン、チキチン、コンチキチン。

Thank the Summer 駒形提灯

京都の熱い夏がやって来ました。

京都三大祭のひとつ、"祇園祭"。

その昔、京の都に蔓延した疫病が人々を苦しめました。
その原因は怒れる御霊だとされ、
その御霊を鎮めるために祭りを行ったのが最初と言われています。

1100年も前のことだそうです。

“御霊”というと大げさかも知れませんが、
町全体が負のオーラに包まれ、
その暗雲を吹き飛ばそうとした町衆も、多かったのではないでしょうか。

長刀鉾を皮切りに、町それぞれに縁起物を冠した鉾を立て、
街を練り歩く気迫は、まさに人間の魂の咆哮のようにも思われます。

その根源、健全な魂を培うものは、健全な肉体。
その健全な肉体は、夏の色彩豊かな野菜や京都にやってくる新鮮な魚介で作られる。

【即ち、"新鮮な京の食材こそ、強靭で健康な体を作る源である"】



ある日、京都高島屋様からの作品展示の申し出が。
この申し出を引き受けた木村英輝は、こう答えたのでした。

"せやから、京都の夏の旬を、俺なりに描くで"

"神輿や神社は、人が作ったもんやし、俺は、そんなん描かへんで"

いつでも、誰の真似でもないものを描きたい。

思い切り生命力を感じる物を描きたい!という、
真っ直ぐで素直なこだわりはこんな所でも。

そして出来上がる、沢山の食材のスケッチ。

制作風景

市場に行って、魚屋さんに生きたものを仕入れてもらったり、
時には料亭から川魚や山菜を分けてもらったり。

先生自ら、畑に直接行ったりもされます。

満願寺とうがらし、賀茂茄子をはじめとする京野菜や、
ハモ、ウナギ、ゴリにアユまで。

沢山のルートを駆使して、さまざまな素材が勢揃いしました。

もちろん描いた後は、余すことなく食べるのも忘れません。
あ、ゴリは川に帰しました。笑




"Thank the Summer" 夏に感謝を込めて

Thank the Summer 新作屏風

ウルトラマリンに彩られた、エネルギーに溢れた作品がこうして生まれました。

この作品は、今も扇子や手ぬぐいとして、キーヤンスタジオで紹介されているほか、
新たな技法を用いて描かれた新作屏風は7/24(日)まで、京都高島屋7階にてご覧いただけます。

そして今年も、7/13(水)から7/24(日)まで、京都高島屋様にて、
おなじみキーヤンスタジオの出店を一階ゆとりうむで行います。

Thank the Summer商品

巨大駒形提灯に駆け巡る夏の食材たちもお出迎え致します。

医食同源。

旬の食材を頂いて、パワーを貰ったら、今年も祇園祭に繰り出しましょう。

今月の休業日

「KYOTO CITY SHOP」とは、
今の「京都」をファッション・ライフスタイル・雑貨を通して発信する
「MUSEUM OF KYOTO」のオリジナルライン「KYOTO CITY」のPOP UP SHOPです。
期間中、石段下店取扱商品は祇園本店にて販売しております。

Ki-Yan Stuzio定期便「12か月の華」
スタッフ募集
Ki-Yan.com Ki-Yan Stuzio.com Ki-Yan StuzioのTwitter Ki-Yan Stuzioのfacebookページ 木村英輝facebookページ

このHTMLメールはインターネットに接続した状態でご覧ください。
ネットストアでのお買い物についてのお問い合わせは、shop@ki-yan.com まで
メールアドレスの変更・解除はコチラから

Ki-Yan Stuzio MailNEWS / 2016.07.08
発行:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側296 Ki-Yan Stuzio祇園本店
(c) Copyright ELEPHANT Co., Ltd. All Rights Reserved.