2017.12.08

【 襖絵制作 / 亀懐山 浄蓮寺 様 】

2017年10月に襖絵 〈 White Lotus＆Turtles 〉が完成しました。
ご依頼主の 浄蓮寺 ご住職 末武様より、依頼のきっかけや制作現場での風景、
完成した作品の感想をいただきましたので、そちらを写真とともにご紹介します。

築２００年を経た本堂・山門改修工事に当たり、
木村英輝先生に、本堂内陣〔仏さまが安置された内奥部〕の
左右の余間に襖絵を描いていただきました。

先生の絵との出遇いは、
まだ、改修工事の構想すらなかった頃――
大学の同窓会でたまたま泊まった京都のホテルのロビーに、
展示されていた先生の作品を見たことがきっかけでした。

この度の改修工事は、 耐震を主な目的にしたもので、目立たない地味な工事です。
しかしながら協力をして頂いた門徒の方々には、
それなりに協力した証（あかし）となる目に見えるものを見せてあげたいと思いました。

そこで思い出したのが、先生の個性溢れる、印象深い絵でした。

先ず、先生の襖絵の代表作である京都の青蓮院に見学に出かけ、
そこで確信を得ました。

その足で、Ki-Yan Stuzioに向かい、制作の相談をしました。

本当に描いてもらえるだろうか？費用は？
随分と心配しましたが、快く引き受けて下さり、
先生にはわざわざ現場（お寺）まで下見に来て頂きました。

改修工事の遅れ、他の工事と並行するかたちで、
制作が進められました。

仕上がりは、見事なもので、私の想像以上です。
仏さまが私たちを温かく包み込み、
先生の絵も本堂に溶け込んで、描かれた蓮も亀も、私たち人間も、
活き活きとまた安らかな気持ちに浸っています。

これで改修工事の所期の目的が達成できました。
本当に、先生はじめスタッフの皆さんにはお世話になりました。
有難うございました。

亀懐山　浄蓮寺
〒744-0073　山口県下松市美里町３-１２-１
HP：http://jyorenji.jp/
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